社会医療法人 寿会 富永病院

社会医療法人 寿会
富永病院

脳動静脈奇形(AVM)と診断された方へ難しいといわれているAVMの治療ですが、まずはご安心ください!

脳動静脈奇形(AVM)とは?

脳動静脈奇形(AVM)イメージ

通常は、動脈と静脈の間には毛細血管が存在します。脳動静脈奇形(AVMと呼ばれる)では、動脈と静脈の間に毛細血管が存在せず、代わりに毛玉のような異常な血管の塊(これはナイダスとも呼ばれる)が存在します。毛細血管は細かい血管の集まりで、血液中の動脈の圧力(血圧のこと)が静脈にかからないよう防波堤の役割をもっています。ナイダスには、この防波堤がありません。堤防がないと洪水がおこりやすいのと同様に、防波堤のないナイダスは破れて出血、つまり脳出血がおこりやすいのです。できたら破れる前にナイダスをとり除く。このとり除く作業が治療であります。

治療法には開頭手術、血管内治療、ガンマナイフ治療の3者があり、これ単独か、単独では不十分なAVMには、3者の組合せで治療が行われます。簡単なAVMですと、例えばガンマナイフや開頭手術の内の一つの方法が選ばれます。大きい複雑なAVMですと組合せ(例えば血管内治療の後、開頭手術、あるいはガンマナイフの後に開頭手術)が選ばれます。

目指すところはただ一つ、
後遺症を出さずにナイダスを除いて出血を完全に予防すること。
これに次の3点が考慮されていることだと考えています。

  1. ①できるだけ、患者さんに苦痛(例えば痛み)を与えないこと。
  2. ②短い期間に治療を終えられること。
  3. ③治療費の負担が軽いこと。
富永病院では、顕微鏡での手術を院内にて同時公開(ライブ放映)し、密室である手術室の透明性を確保しています。

AVMをそのままにしておくと脳出血をおこすことがあります。
出血の起こる前にAVMを除くのが安全です。

  • 脳出血は睡眠中・食事中であろうと、予告なしに起こるものです。
  • 1回の出血の起こる率は低いですが、一生涯に起こる率は高く、とくに妊娠や出産をひかえていると高くなります。
  • 正しい診断を受けて、複数の治療法の中から適切な診療を選びましょう。

AVMの治療法は3

  1. 治療法 1

    開頭手術
    AVMのある脳の直上に、AVMの大きさくらいの骨をあけ開きます(手術が終わるともとにもどします)。
    手術によって脳からAVMを取り出します。

    開頭手術のイメージ

  2. 治療法 2

    脳血管内手術
    主に、摘出術時の出血を減らしAVM摘出術の危険性を下げる目的で行います。
    大きなAVMでは数回の脳血管内手術を行い、充分に塞栓が出来た後に摘出術を行います。
    脳血管内手術は全身麻酔で行い、マイクロカテーテルを用いてAVMの栄養血管及びAVM本体の塞栓を行います。

    脳血管内手術のイメージ

  3. 治療法 3

    定位放射線治療(ガンマナイフ)
    AVMの異常な血管塊に、192ヵ所からの細かいガンマ線(X線よりもさらに波長の短い電磁波)を集中照射する治療です。
    照射時の頭皮や正常脳への影響は少なく、照射を受けた血管塊が徐々に閉じてゆきます。
    照射後、3年ぐらい経過すると、約80%の確率で血管塊が完全に閉塞します。ただ、閉塞するまでの期間に出血した場合や、効果がなかった場合は、開頭手術が必要になります。
    手術による摘出が難しい脳の深部にあるAVMに適しています。

    定位放射線治療(ガンマナイフ)のイメージ

富永病院のAVM治療累積件数 1177件 (過去18年 2021年12月現在)

医学は進歩しております。
昔にくらべ手術が容易に、また、後遺症が出にくく、治りやすくなってきております。

できるだけ手術を受けて、
根本的に治しましょう。

富永病院での治療の流れ

富永病院での治療の流れ フローチャート

よくあるご質問

そのままにしておくと、どうなりますか?
一番怖いのは出血する可能性があることです。二番目に怖いのが、てんかんです。
効果的な治療方法はあるのでしょうか?
前に述べた3方法でほとんどのAVMは治療ができます。
患者さんによって適切な治療方法は変わってきますが、最もよく行われ最も効果的な方法は、一回ないし数回の血管内治療を受けた後で開頭手術を行うことです。 手術を行う前に血管内治療を行うことで、出血量を減らし、手術時間を短縮することができます。これにより手術が容易になり、AVMが除かれ、後遺症が出ないか、出にくくなります。
手術にはどの程度の入院期間がかかりますか?
簡単なものなら約2週間で終わります。
複雑なものですと、2~数回に分けて(入院と通院をくり返して)治療しますので1~数年かかります。その間の入院実日数のトータルは数ヵ月です。
検査入院で3泊4日程度、1~3回の血管内治療の後に開頭手術です。
3日前後の入院を1~3回の後、約3週間の手術治療が多いです。
血管内治療やガンマナイフ治療のみなら、3日から1週間程度で退院になります。
脳から摘出した後の空間はどうなるのですか?
だんだん狭くなってゆきます。
出血率はどの程度なのでしょうか?
どこにできるかで異なり、年間約1~5%です。
治療しないと一生AVMが存在しつづけるので、非常に高い出血率となります。
その間出血の恐怖心がありますので、信頼できる専門医にかかり正確な診断と確実な治療を受けるようにしましょう。
治療費が心配です。
高額療養費(高額医療費支給制度)というものがあります。
入院が決まった方は申請するようにしてください。
(ほとんどの方が利用されています。申請の方法は当院事務担当者がお知らせします)
  • ●乳幼児医療助成制度を利用される場合(年齢は各市町村により変わります)
    月額 3,000円
  • ●高額療養費制度を利用される場合
    16万から20万(入院治療のみ) 残りの金額は国が負担してくれます。
    ※但し収入により多少の変動があります。
    ※保険診療分以外の医療費(差額室料、食事療養費、診断書料など)は含まれません。
病院を選ぶときに気を付けることはありますか?
専門医の有無や、執刀医の治療経験数、設備の充実度また、血管内治療やガンマナイフ治療の経験豊富で、ガンマナイフが設備され、治療の選択の幅が広く最適の治療が選べるようにしてください。
いずれも重要なことですが、開頭手術については執刀医の治療経験数も大事なことです。担当医に直接お聞きになるのが得策でしょう。
少なくとも100人から200人の治療経験が必要と感じています。

AVM専門外来のご案内

初診の診療受付時間
毎週月曜日 8:00~12:00
AVM相談専用ダイヤル
06-6568-1977月~土曜日 9:00~18:00

富永病院は大阪市浪速区にある脳神経外科の専門病院です。

お問い合わせフォーム

お問い合わせは、下記の入力フォームに必要事項をご記入の上、送信してください。3日以内に担当者よりご連絡差し上げます。
※3日を過ぎても連絡がない場合は、お手数ですが専門番号(06-6568-1977)までお問い合わせください。

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